パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

パリでの住居の探し方

こんにちは!しゃちです。

 

留学を始めるに当たって重要かつ面倒なことの一つとして、家をどうやって探すかということが挙げられるでしょう。

 

いくつかの方法があります。

  1. 不動産屋に頼む
  2. Sciences Poの仲介サイトを利用する
  3. 学生寮を利用する
  4. 日本人コミュニティを利用する



まず、大きく分けて、日本にいる間に決定する人と、現地に来てから決定する人がいると思います(日本にいる間に一度家を決めるために渡仏する人もいるようですが、そこまでの手間をかけられる人はレアだと思いますのでここでは除外します)。パリはとても家賃が高いことで有名です。一概には言えませんが、同じ間取りであれば東京より高いと思ってもらっていいと思います。また、物件数に限りがあることから、一つの物件にかなりの人数が競合していることも普通です。したがって、いかに物件数が多い時期に素早く決めてしまうかが鍵ではないかと思います。

しゃちは、日本にいるときにネットで不動産屋と連絡をとり、物件を決めました。インターネットに載っている写真や基本情報のみによる判断ですので、当然リスクは伴いますが、Googlemapで周辺の様子を確認するなどして、できる限りの情報を集めました。私の物件は一月前に申し出れば解約がいつでもできること、住所が決まっていないとその後の様々な手続き(特に銀行口座の開設)で不便なことが多いこと等から、6月末に契約をしてしまいました(幸いとても良い物件だったので満足しています)。

 

1.不動産屋に頼む

利用に当たってはいくつかのポイントを押さえておく必要があるでしょう。

・物件は毎年5月末~6月上旬が最も多いので、その時期に決めれば選択肢も多い。

・その時期にフランスにいればベストだが、いない場合にはネット上の写真やエリアの情報だけで判断。

・日本語で対応可能な業者を使う方が言葉の問題がなくていいが、仲介手数料が高いことがあるので要注意。(ぷらんくとんは、個人で仲介業をしている日本人と一悶着あったそうなので、どういう業者か事前にリサーチすることをオススメします。)

・7月、8月は大家がバカンスでいないため、そもそも内覧や契約ができないこと多い。

 

2.Sciences Poの仲介サイトを利用する

Sciences Poが自分で運営する学生寮はありません。しかし、学校側で物件情報を集めて提供しているサイトがあり、そこで大家の情報をもらって個別にやりとり、契約する方法があります。物件数はそこまで多くありませんが、毎年Sciences Poの学生に貸している大家が多いことから、ある程度の信頼関係が出来上がっているというメリットはあるようです。

 

3.学生寮を利用

世界各国が建てた約40の寮が14区の南の一つの敷地に密集してるパリ国際大学都市(Cité Universitaire Paris)。Sciences Poに限らず、パリ市内やパリ周辺の大学に通う大学生、院生、研究者などが一堂に暮らしています。

日本人は日本が運営する「日本館」を通じて応募することになるのですが、応募の手順など必要な情報は下記のサイトに書いてありますのでご覧ください。

http://maisondujapon.org/

 

なお、各館の設備や清潔さ、雰囲気は千差万別なので、可能であれば居住経験者に一度話を聞くことをオススメします。

 

こちらは別途Cité Universitaireに住む方法をまとめていますのでそちらをご参照ください!

 

4.日本人コミュニティを利用する

パリには、たくさんの日本人が住んでいるので、日本人つながりで家を探すこともできます。

例えば、ジモモパリやMixBのような日本人サイトでは、日々様々な賃貸情報が流れていますので、片っ端から電話をかけてみましょう。日本人が大家さんの利点としては、なんといっても緊急事態に連絡しやすい点です。

応募前に知りたかった!Sciences Po公共政策大学院で感じること

 こんにちは、いぐあなです。

 

2018年に入りパリは冬真っ只中です。

留学生がうつ病になりがちな西ヨーロッパだそうですが、パリも例に漏れず、日が短く薄暗い日々が続きます。。。

それでいて洗濯物が半日で乾くほど乾燥しているので喉を痛めないようにご注意を!

 

さて、大学院を選ぶ時、webサイトを見ても違いがよくわからなかったりしますよね。

まして公共政策大学院なんてどこにでもあるし!

公式サイトなんてみんな同じようなこと書いてるし!

 

ということで、SciencesPoに来て1年半が経った今、公共政策大学院について思っていることの概要をまとめてみました!

 

今後SciencesPoの情報を探す中でも気をつけるべきことも書いているので、大学院選びの最初の手がかりとして活用してみてください。

 

公共政策大学院から見たSciencesPo全体の話

SciencesPo改革

まず大事なのが、SciencesPoが今改革を進めている最中で、特に2016年から大きく変わったということです。

構想としては中央集権化で、各学部や研究センターが作っていた細かな組織や学科を大学全体の視点から統合・再編しているという状況です。

2016年度後半には、最高意思決定機関も改組したそうです(授業で先生が話してました)。

 

この中でコースや授業の再編が行われたため、

- コースや学ぶ内容について卒業生など過去の経験が使えなくなっている

- 大学側も内容を詰め切れておらず良くも悪くも柔軟に対応してくれる

という状況にあります。

 

SciencesPoの勉強の負荷

米国の大学も同じかと思いますが、授業の負荷は大きく、クラスメートたちは悲鳴を上げています。

私は割と残業の多い職場を経験したせいか仕事よりは断然楽に感じますが、それでも、学期の終わる前の約2ヶ月は土日も朝から晩まで勉強に使わないと間に合わないくらいの課題が出ます。

 

SciencesPoで得られるもの

ふと振り返ってみると学んでいる内容自体は日本の学部レベルの内容なので、与えられた授業に「一生懸命に取り組む」だけだと、業務や将来に直接役立つことはあまり学べないという印象です。

とはいえ、授業中の発言やレポートでは授業に貢献する(ただ模範解答を答えるのではなく、クラスメートや先生に新しい情報や考え方を提供する)ことが評価されるので、どうしたらそういった付加価値を提供できるのかを考え始めると、最終的に自分の学びとして返ってくるという印象です。

 

言葉としては月並みですが、自分の頭で考えればいくらでも得るものがあるのが大学の勉強です。

また、SciencesPoは政界とのコネも強く、公式/非公式のシンポジウムが毎日のように開催されています。

 

真面目なサークル活動、研究プロジェクトが学生を募集していたり、各種研究所が学生にもオープンになっている(らしい)ので、何かやりたいことや学びたいことがあればいくらでも使い倒せます。

 

SciencesPo公共政策

SciencesPo公共政策の特徴(英語コースを選択した場合)

SciencesPoの特徴は大学のサイトを含めweb上に情報がありますが、前情報と違っていて我々に大きく関わってくるのは大きく下記の3点があります。

 

内容が理論的

Scpoはしきりに「実践的である」と宣伝していますが、あくまで欧州の中で相対的に実践的であるというだけなので、特にアメリカ・カナダへの留学経験のあるクラスメートは授業が「理論に偏っている」とよく言ってます。

授業については私もそう思います。

 

ただし上にも書いたように色んなイベントが開かれているので、全体で見ると実践に繋ぎ得るという印象です。

(大半が仏語なので、英語で留学している私には参加できるものは限られていますが・・・)

 

クラスメートに社会人経験者が少数

Sciences Poについて調べていると「同級生は職務経験が豊富」という情報をOBから聞いたりweb上で得られると思います。

しかし、社会人経験者は基本的に1年コースのMPA(Master in Public Affairs)に集められており、Dual Degreeコースや私が入るMPP(Master in Public Policy)にはあまりいません。MPAの学生も授業にはいますが、実践的な内容をクラスメートから学ぶことは少ないと考えていいと思います。

 

フランス人(将来のエリート組)と留学生の分離

分離というと大げさですが、当然ながら大方のフランス人はフランス語の授業、留学生は英語の授業を取るので、英語しかできない私にとってフランス人と交流する機会は結構少ないです。

つまり、SciencesPoはエリート養成大学なのでフランス人は優秀なのでしょうが、その将来のエリート組と近づく機会はかなり限られています。(私もフランス語の授業を取るためにも必死にフランス語を勉強中です。)

 

以上です!


Sciences Poを進学先として考え情報を集め始めた人にとっては、公式には出ていない印象などを補っていただくことができるのではないかと思います。

 

ただでさえ海外で生の情報を得づらいと思いますので、卒業生や在学生から直接印象を聴く機会を作ってもらえればありがたいです!

 

なぜSciences Po?(正規留学生・就労経験あり・しゃちの場合)

こんにちは、しゃちです!

今日はなぜ私がSciencesPoを選んだかについて書きます。

 

多くの皆さんはきっとこう思うでしょう。「留学するならアメリカか少なくとも英語圏じゃない?」と。学問が一番進んでいるのはアメリカだ!といった積極的な理由から、そもそも英語圏以外は言葉のハードルが高いといった消極的な理由まで様々だと思いますが、個人的には目的によって英語圏以外の国も留学の候補に十分なりうると思っています!

 

私が大学を選ぶ際に重視したのは以下のポイントでした。

・カリキュラムが自分の関心と合っているか

・魅力の多い街に住めるかどうか

 

まず一つ目のポイントですが、私は外国の都市政策について勉強したいと思っていました。特に、日本の都市で取り入れられているアイデアの多くがヨーロッパから来ていること(例:トラムの活用や貸し自転車など)、日仏の地方自治制度は共通項が多く比較しやすいこと、景観に対する考え方が非常に参考になること等から、ヨーロッパの都市政策(特にフランス)から学べることは非常に多いと考えていました。

 

Sciences Poには多くの学部・コースがありますが、近年都市政策に関して力を入れており、Ecole urbaineという都市政策に関する新しい学部が設立されたところです。特徴としては、座学のみならずフィールドワークやグループワークを重視しており、現場に出て都市政策に関わる多くのアクターと直に会うことができます。理論と実践の両方を学ぶことができることは、既に就労経験がある自分にとっては魅力的でした。

 

留学において最も大事なことは、自分に合った大学を選べるかどうかであることは当然ですが、一方、どのような都市に住むことになるかもかなり重要な要素ではないかと考えています。ご存じのとおりパリは魅力満載の街です。ふと街並みを眺めるたび、なんと素晴らしいところに住んでいるのかと驚嘆しますし、ファッション、グルメ等、最先端の多様な文化を発信しています。もちろん、大都市に住むか、地方都市に住むかという選択は一長一短であるとは思います。パリは、住民もなんとなくせっかち、治安も少し不安定、街の人はどこか冷たい・・・とった大都市の特徴があり、一方で地方都市は皆フレンドリーで安心して暮らせるところが多いでしょう。両者のバランスを見て、どちらが自分に合っているのか考えてみてほしいと思います。

ちなみに、パリには日本人が多く住んでいます。留学しているのに日本人と話しては意味がないのでは・・・という意見もあると思うのですが、実は日本にいては知り合えない分野の人々との人脈を構築するチャンスでもあるのでメリットにもなりえます。

 

まとめると、大学のカリキュラムと都市の魅力のバランスで私はSciencesPoを選択しました。一年半滞在してみて、自分の判断は間違っていなかったと思っています。設定する目標如何ではどちらかを妥協せざるを得ないこともあると思いますが、ぜひ後悔のない大学選択をしていただきたいと思っています!少しでも皆さんの参考になれば幸いです!

滞在許可の更新手続き

こんにちは、ぺんぎんです。

今回は、滞在許可の更新の手続きをご紹介します。

ついこないだやったことなので、忘れないうちに。

(※ただ、フランスの行政手続きはよくルールが変わるので、申請をする際には、最新の情報を調べられることをお勧めします)

 

 1年目の学生ビザ及び滞在許可の申請は、日本のフランス大使館とフランス入国後のOFII(Office Français de l'Immigration et de l'Intégration)という役所(フランス移民局)で手続きを行います。日本で発行してもらった長期滞在ビザが滞在許可証も兼ねており、フランス入国後OFIIで登録をすることで、1年間滞在することができます。

 

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《 ビザ or 滞在許可? 》(詳しくはこちら

  •  ビザ(査証)…フランス入国のために必要な書類です。通常、日本旅券を持っている場合、90日以内の滞在であれば査証は必要ありませんが、それ以上の滞在を目的とした入国の場合、フランス大使館で査証を発行してもらう必要があります。
  • 滞在許可…フランス入国後に、長期間滞在する場合に必要な書類です。学生用滞在許可証の場合、1年目はOFIIでの手続きを行うことで、入国ビザが同時に滞在許可としての役割を果たします。2年目からは滞在許可を更新する必要があります。

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 ですが、2年目以降の滞在許可の更新には、フランス大使館やOFIIを通してではなく、最寄りの県庁(パリに住んでいる場合はPréfecture de Policeという役所(パリ警視庁))を通してCarte de Séjour(滞在許可書)を発行するという手続きを行う必要があります。

 

 Sciences Poの学生は、Sciences Poの滞在許可オフィス(The Residence Permit Office)で手続きをすることができます。このオフィスがあることによって、事前に書類のチェックを受けられるほか、いちいちアポと取ってpréfectureまで行き、長蛇の列に毎回並び…という手間が省ける優れものです。

では、順を追って見ていきましょう。

 

1. Sciences Poオフィスでの手続き

 フランスでの行政手続きの全てに言えることですが、滞在許可の更新にもだいぶ時間がかかります。Sciences Poホームページによれば、1年目の滞在許可の有効期限より2,3カ月前に更新手続きを開始するようにと書かれていますので、例えば8月中旬に有効期限が来る人の場合は、5月中旬ごろに更新手続きを始めるのがおすすめです(学期末試験の真っただ中の時期ですが…)。

 必要書類は上記のページに書いてありますが、ここでも一度ざっと確認してみましょう(個人によって、少しずつ必要書類は変わるので、必ず上記PDFで確認してください)。

  • 本人確認書類
    • パスポートの顔写真のページのコピー
    • パスポートのビザ(フランス大使館発行)のページのコピー
    • パスポートの滞在許可証(OFII発行)のページのコピー
    • 出生証明書とその法定仏訳(在仏日本大使館に戸籍謄本を持っていくと発行してもらえます。詳しくは在仏日本大使館ホームページから。6カ月以内に発行された戸籍謄本が必要なので注意しましょう。
    • 3.5×4.5cmの証明写真3枚(少しでも微笑んだり口角が上がったりしていると受け付けてもらえないので、完全な真顔で撮りましょう!)
  • 在学証明書類
    • Sciences Poの在学証明書
    • 過去1年間の成績証明書(学生ポータルからダウンロードできます)
  • 住居証明書類
    • 自分で部屋を借りている場合
      • 公共料金の支払い明細など、氏名・住所が確認できるもの
    • 間借りしている場合
      • 賃貸契約書
      • 大家の身元が確認できる書類(パスポートや滞在許可証など)
    • 学生寮に住んでいる場合
      • 居住証明書(署名と日付があり、封がしてあるもの)
  • 経済状況証明書類
    • 直近3カ月の口座証明(ユーロ表記のもの)
    • その他、奨学金証書や就業契約書、給与明細など、安定した収入が確認できる書類

 

2. Récépisséを受け取る

 大量の書類を携えて、ようやくSciences Poオフィスをクリアしたら(基本的に1回ではクリアできません。何回か書類の不備を指摘され、向こうのミスも何度かあり…)、次はRécépisséという仮書類をもらいます。これは、本物のCarte de Séjourが発行されるまでの間、「今Carte de Séejourの更新手続きをしています」という証明をする書類です。

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 例えば、1年目の滞在許可が8月中旬に失効してしまうけれど、夏休み中は日本に帰国して、9月の頭にフランスに帰ってくる場合などにこのrécépisséが必要になります。このrécépisséを持たずにフランスを出国してしまうと、9月にフランスに入国する際に空港で足止めを食らうらしく、場合によっては入国拒否される場合もあるようです。

 

 Sciences Poオフィスでの手続き完了からこのrécépisséの発行までに、また6~8週間かかります。この発行の順番は全く不明で、Sciences Poオフィスでの手続きの順番とはあまり関係がないようです…(何でもありな国フランスです)。

 

 ということで、もし夏休みに日本に帰国したり、違う国に語学留学に行ったりなど、フランスから出国しなければならない人は、出国前にこのrécépisséが受け取れるような段取りで、更新手続きを開始することをおすすめします。

 

3. Carte de Séjourを受け取る

 Carte de Séjourの準備ができると、SMSでお知らせが来ることになっています。が、SMSを受け取らなかった人もたくさんいるようで、少なくともこのブログのメンバーは誰もSMSでの通知を受け取っていません。まったくテキトーです。

 

 なので、9月ごろになってもSMSを受け取らなかったら、確認のメールを自分で送ってみましょう。たいていの場合、もうできあがっていて、受け取り可能です。その場合に確認メールを送るあて先はこちら(SMSが来なかったとき専用のメールアドレスだそうです。頻発してるんですね笑)。

 

pp-dpg-10eb-remise-convocation-sms(at)interieur.gouv.fr

 

 晴れて受け取り可能と確認出来たら、シテ島にあるPréfectureに受け取りに行きます。パスポートとrécépisséを持っていきましょう。


これでようやくCarte de Séjourをゲットしました。

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 これは、ヨーロッパ圏内ではパスポートの役割を果たすので、様々なところで求められる身分証で、学生証では通用しない場合でもこれを見せれば大丈夫です。

 

 ただ、やはりヨーロッパ国籍ではないので、国外に旅行する際は、通常通りパスポートを持っていくほうが安全かもしれません。




(ぺんぎん)

フランス語便利サイト

こんにちは。ぺんぎんです。

 

みなさんご存知の通り、Sciences Poの特徴は、授業の多くが英語で開講されていること。多くの学部で、英語のみで学位が取れるカリキュラムが用意されています。

 

とはいっても、やっぱり暮らすのはフランス。公用語はフランス語。フランス語に全く触れずに過ごすわけにはなかなかいきません。以前、外国語授業についてのポスト(こちら)でも書きましたが、フランス語が堪能じゃない正規学生はフランス語の授業が強く推奨されています。

 

ということで今回は、Sciences Poを目指すぞ!と思い始めた皆さんや、晴れて入学の決まった皆さんの役に立つフランス語勉強法を、執筆者5人が共同でお届けしたいと思います!

 

【全レベル】

 TV5 MONDE apprendre le français

フランスのニュースチャンネルTV5のニュースから4レベルに分けてフランス語が学べるサイトです。

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東京外国語大学言語モジュール

オンラインで無料で学べるサイト。フランス語以外にも様々な言語が学べます。

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 フラ勉 ー フランス語を勉強するサイト

文法の詳しい説明や、フランス語に関する記事がたくさんあります。

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NHKゴガク

フランス語講座に出てくるフレーズなどの丸暗記も効果的!

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【初級〜中級】

Sciences Po E-learning

パリ政治学院のフランス語講師陣が共同で編集していて、文法問題を中心に自学自習ができます。練習問題も豊富です。

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1 jour 1 actu

平日に毎日更新される、フランスの小学生様向けニュース紹介サイト。1 jour 1 questionの動画も、色んなキーワードを面白おかしく学べるのでオススメ!

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【中級〜上級】

france 3

フランス語字幕つきの様々なプログラムが用意されています。

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RFI SAVOIRS

フランスのニュースチャンネルRFIが提供するフランス語学習者用のサイトで、ニュースを聞いて問題に答えたり、出てくる単語を学べたりします。

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 NHK World en français

日本のニュースをフランス語で読んでくれるので、フランスのニュースを聞くより内容がわかってオススメです。フランス語以外にも、全部で18言語用意されています。

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以上、フランス語便利サイトをお届けしました!

もし、ここに載ってないけどおすすめサイトを知ってる人がいましたら、コメントでご教えてもらえれば、このリストに追加させてもらいますよ!

 

ではでは。

 

(ぺんぎん)

外国語授業のしくみ

こんにちは、ぺんぎんです。

実はわたくし、自他共に認める語学おたくです。

 

だから、というわけではないのですが、この「Sciences Poの語学の授業はどんな感じ?」というポストを担当させてもらうことになりました笑

 

自分自身、Sciences Poではフランス語と中国語の授業をとっています。

 

ではさっそく、見てみましょう!

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幅広い選択肢

何といっても、Sciences Poの外国語の授業は種類が豊富。さすがinternationalを謳っている学校なだけありますね!修士学生だけでなく、学部生も同じ授業を取れるので、下のように、手話を含め20言語が用意されています。

  • アラビア語
  • イタリア語
  • インドネシア語
  • 英語
  • 韓国語
  • スペイン語
  • スワヒリ語
  • 中国語
  • チェコ語
  • ドイツ語
  • トルコ語
  • 日本語
  • ハンガリー語
  • ヒンディー語
  • フランス語
  • ヘブライ語
  • ポーランド語
  • ポルトガル語
  • ロシア語
  • 手話

各言語の詳細は、Sciences Poホームページの外国語授業のページ(こちら)から参照できます。真ん中のCharterをクリックして、各レベルの内容をチェックしてみてください。

 

フランスに限らず、ヨーロッパの大学で外国語の授業を選ぶときに重要になってくるのがCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)と呼ばれる基準です。各レベルの説明はこんな感じ。もっと詳しい説明は欧州議会ウェブサイトにて

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Sciences Poのすべての外国語の授業は、この基準に従ってクラス分けされています。

 

このようにたくさんの選択肢があるわけですが、基本的に週1コマ(2時間)のみの授業なので、授業だけで身につくとは思えません。Sciences Poの学生たちは授業と並行して、学校内でランゲージエクスチェンジをしたり、パリにある外国語学校INALCOに通ったりして、語学学習を進めています。

 

ちなみに、基本的に週1コマと書きましたが例外もいくつかあります。以下の授業では、A1~B1(初中級)レベルでは、1授業につき週2コマあります。

  • 外国人学生用のフランス語授業
  • (フランス人にとって)難しい言語:アラビア語、ロシア語、中国語、韓国語、日本語

 

厳しい履修制限

自分のような語学おたくは、こんなにたくさんの選択肢があると舞い上がってしまって、どれもこれも受講したくなってしまうのですが、Sciences Poは許してくれません。1人2言語までしか取れないように、履修制限がされています。

 

しかも、フランス語が流暢ではない外国人学生はフランス語の履修が強く推奨されているので、なかなか選択肢は多くありません。それでも、フランス語以外のもう1言語を受講している外国人学生が全くいないわけではなく、わたくしぺんぎんのように東アジア専攻で中国語選択の人や、中近東専攻でアラビア語選択の人、南米専攻でスペイン語選択などが多いようです。

 

全部フランス語!

ほんとは、第2外国語(フランス語以外)をとりたいと思っている人はもっといるのですが、ここで問題がひとつ。前述のとおり、この外国語の授業はフランス人学部学生も受講しています(というか、むしろこっちがメイン)。なので、なんとこれらの授業は全部フランス語で行われます。

 

想像してみてください。パリに来て初めてフランス語を始めた人が、同時進行でフランス語でアラビア語を学んだらどうなるか…。まさに悲劇ですね笑

 

これは余談ですが、私がとっている中国語の授業もフランス語で行われます。これがなんだかんだとても面白い。なぜって、先生が説明してるフランス語の単語は知らないけど、中国語の漢字を書いてくれればわかるってことがよくあるから。例えば、「これはmontgolfièreの意味だよー」と言われ「??」となっても、黒板に「熱氣球」と書いてくれれば一目でわかりますよね笑

 

これは、外国人学生が受講するフランス語の授業も同じです。A1レベル(初級レベル)で初めてフランス語を学ぶ学生に対しても、容赦なく100%フランス語で授業が行われます。つまり、フランス語でフランス語を学ぶ。「授業がわかるレベルだったら、A1の授業なんかとらへんわ!」という叫びを聞くのは日常茶飯事です笑

 

ということで、Sciences Poに入学が決まったけど、フランス語はまったくわからない…というそこのあなた。ぜひ入学前に、少しだけでも(日本語で)フランス語に触れておくことを強く強く強くお勧めします。

 

【超重要】パリに住んでいるからといって、自然とフランス語が話せるようにはなりません。

 

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こうしてSciences Poで勉強している外国人学生は、専門のほかにフランス語にも苦しめられながら生活しているのです。非英語圏の留学も楽じゃないですね…笑

 

ブログ執筆者5人のおすすめフランス語勉強法などはまた次の機会に!

 

ではでは。

 

(ぺんぎん)

夏休みの過ごし方

すでに秋の訪れを感じるパリから、久しぶりの更新です。

私たちは今、ながーいながい夏休み(3か月!)の真っ最中なのですが、今日はSciences Poの学生がどのように夏休みを過ごしているか、について少し書いてみたいと思います。

 

私の周りの友人たちは大きく分けて、1)インターン、2)旅行、3)語学の勉強(自習or語学学校)、もしくはその組み合わせで夏休みを過ごしています。

 

傾向として、就業経験がない学生はインターンをし、既に就業経験がある学生は、旅行や自分自身のための勉強をして過ごしている人が多い気がします。

 

就業経験があるぷらんくとんも、これぞ人生最後の夏休みといわんばかりに、10年くらい読もうと思って読めていなかった本を読んだり、中欧に旅行したり(ヨーロッパの国々に気軽に旅行できるのはやはりパリならではでしょうか)、フランスの農家に滞在したりしていました(農家滞在は、フランスの現実を理解する上で、とても有意義で、興味深かったです)。


他メンバーでは、いぐあなさんは、フランス語と英語の語学学校に通うためにカナダのモントリオールへ2ヶ月間旅立ってしまいました。ケベック訛りのフランス語を身につけて帰って来るんじゃないかと心配です(笑)。


ちなみに、8月のパリには本当に誰もいません。よく街が「からっぽ」になるなんて言いますが、本当に文字通り「からっぽ」になる。パリに来るまでは、またまた~誇張してるでしょ、と思っていましたが、観光客以外は衝撃的なほどに誰もおらず、お店も8月いっぱい休み、なんていうのもざらです。(図書館も閉館してしまうのは盲点で、これに気が付いたときは、しまった、と思いましたが、最近は本でもなんでもネットで手に入って便利ですね。)

 

留学生達も、ほとんどが母国に帰国、旅行、もしくはフランス国外でインターンをしているので、本当に誰もいなくて、ここ数週間は皆の帰りを首を長くして待っているところです。

 

(ぷらんくとん)