パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

なぜSciences Po?③(社会人経験あり、ぷらんくとんの場合)

こんにちは。

なぜSciences Po? 第3弾 ぷらんくとんの場合 です。

 

プロフィール:

・大学を卒業後、5年半民間企業で勤務

・退職して2年間の修士課程に在学中

 

通常は複数校に出願することが多いと思うのですが、わたしの場合は、Sciences Poにのみ出願しました。退路を断ちたいタイプ、というのもあるのですが、絞り込んでいった結果、Sciences Poしか残らなかった、ことが一番の理由です。

 

Sciences Poを選んだ理由は、大きくわけると以下の2点です。

・多様な価値観、人との出会い

・勉学以外のフランス(パリ)から得られるメリット

 

キャリアチェンジのための修士号取得ではあるのですが、次のステップのための一歩というよりは、私の場合、「進んでいる道が正しいのか、少し立ち止まって冷静に考えてみよう」、という要素が強い留学です。

 

ただ、こういう人は非常に少数で、国際機関に入りたい、将来この分野に携わりたい、といった比較的明確なビジョンをもって勉強をしている同級生がほとんどですので、ああ、こういう視点もあるんだな、程度に読んでいただければと思います。

 

退職をして勉強をし直すと決めてから、具体的には以下の観点で学校をリサーチ、絞り込みました。

 

多角的な視点を学ぶことができる

幼少時代をアジアで過ごしたこと、アメリカのカリキュラムを採用している高校に通っていたことから、第3の視点として、ヨーロッパの視点を持ちたい、と思ったことが一つ。また、最終的には日本をとりまくアジアの国際関係に興味があるので、ヨーロッパの事例から学びたい(かつ、アジアから少し距離をおいて客観的な視点を取り戻したい)と思ったためヨーロッパの大学院に絞りました。

 ⇒ヨーロッパ

 

+αの言語が習得できる

会社を退職する(年齢的なことを考えると、ある程度のリスクをとる)ため、保険は多いに越したことはないな、、と現実的なことも考えました。文系の修士号は、いわゆる国家資格と違って、ふわふわしていがちです。目にみえるスキルとして、もうひと言語習得できるような環境が望ましい(ずぼらなので、その環境に押し込まれないと勉強しない)、ということで

 ⇒イギリス以外のヨーロッパ

 

ある程度のレベル・知名度があり、英語で勉強することができる

とはいえ、現時点では英語(と日本語)以外で学ぶことは難しいので、イギリス以外のヨーロッパで英語を使って卒業までできることが必要条件でした。

かつ、せっかく仕事をやめてまで勉強をし直すので、やはり質の高い教育、知名度、ネットワークのある大学院で学びたい。(Sciences Poは日本では知名度が低いですが、フランスでのプレゼンスは非常に高いです、これはまた別のエントリーで。)

 ⇒Sciences PoかGraduate Institute Geneva(スイス)か


カリキュラム・都市型キャンパス

更に、開発学などの特定の分野というよりは、より大きな視点で多角的に国際関係を学びたい、キャンパス外でも様々な刺激を受けられるような環境に身を置きたい、という想いもありました。

特に、個人的に都市は大きな教育装置だと思っているので、住むことで色々な政治情勢や最先端の考えに触れることができる、そういう意味で、パリのど真ん中にあるSciences Poはとても魅力的。

 ということで、

 ⇒Sciences Po

 

もちろんそれぞれデメリット(都市型キャンパスだと施設が貧弱など。。)もあるのですが、半年を経て、

 

Sciences Po を選んでよかったな、と思っています。

 

それぞれ期待していた通りの学びができていたり、それ以上、もしくは全く想像していなかった気付きがあったり、とても満足しています。

 

それに、この混沌とした世界情勢の中で、今、フランスで国際関係を学べることは、とても得難い体験だと思っています。

 

(ぷらんくとん)