Sciences Poへの志望動機書の準備の手順

海外の大学院の入学プロセスの中で、日本の大学院と大きく違うのは志望動機書を書くということではないでしょうか。

日本人にはなかなか経験のないプロセスだと思いますので、今回は実際にSciences Poに通っている我々が志望動機書を準備した手順を紹介したいと思います。

 

※志望動機書の代筆や添削を行ってくれるコンサルタントを使う人もいます。アメリカに出願するには必須と言われていますが、フランスへの出願で使う人は少ないので、今回はコンサルタントなしの手順を紹介します。

 

スケジュールを確認する

何はともあれ、まずはスケジュールを確認しましょう。

 

Sciences Poで合格しやすいと言われている1月の審査会に合わせて仕上げるスケジュールは、

8月 :概要を考える、ひとまず書いてみる

9月〜11月:何度も書き直す

12月 :ネイティブチェックを受ける

1月上旬:提出

という具合でしょうか。

 

最初はイメージがつかないかもしれませんが、9月〜12月の推敲にはかなり時間がかかりますので、特に社会人で仕事をしながらだと、短くても3ヶ月は取っておいた方がいいです。

 

逆に、8月までは、フランス語・英語の点数のスコアメイキングに集中しましょう。

語学力がないと合格できませんし、逆に語学力があれば志望動機書を書くのも楽になります。

 

なお、一般的に、海外の大学は早く出願するほど有利であると言われています。したがって、Sciences Poについても早く出願することをおすすめします。実際、大学における審査は常時行われているわけではなく、私たちが出願した年には1月、2月、6月に行われていたとの情報もあります。

そのため、3月ごろ出願しても結果を受け取るのはかなり遅くなることになり、精神衛生上も良くないし、渡航準備等との関係からもあまり好ましくないでしょう。

 

質問内容、その他の制限を確認する

次に、何を聞かれるのかを確認しましょう。

 

大学、又は年度によって、「志望動機書を提出せよ」と何も指定がない場合から、質問が細かく分かれ、それぞれに文字数制限がある場合など、様々なケースがあります。また、提出方法も印刷して郵送する方法からwebフォームに入力する方法まで様々です。



ちなみに、2016年の英語での入学に必要だった志望動機書の質問文は次のようなものでした。

The motivation letter is an opportunity for you to freely express yourself and to provide any information you consider relevant. You should introduce yourself, provide your reasons for applying to your specific programmes, explain how and why Sciences Po's programmes will help you realize your personal and professional goals, and tell us how you intend to contribute to campus life. Be as specific as you can and do not exceed 1000 words.

 

ポイントを要約すると以下のようになります。

○関係あると考えられる情報は書き込んで良い

○自己紹介、申し込む予定のプログラムを選んだ理由、Sciences Poのプログラムはあなたの個人的・職業上の目標達成にどう役立つのか、大学にどう貢献しようと考えているか

○可能な限り具体的に記載する

○1000ワードを超えてはいけない

※Sciences Poはここ数年、webフォームに入力して提出します

 

これだけで目が回りそうですね(笑)

でも質問内容としては基本的な内容ばかりですし、ここで用意したものは併願先の大学にも使いまわすことができるものばかりですので、気合いを入れて取り掛かりましょう!

 

概要を考える

いきなり文章を書き始めるのは無理なので、まずは日本語で大体の流れと主張したいポイントを整理しましょう。

この時、市販の参考書や語学学校のマニュアルなどで情報収集したり、経験者の文章を参考にしたりすると、自分に合った流れも見つかると思います。

 

また、同時並行で大学の教授や職場の上司に推薦文をお願いすると思いますが、その推薦文に書いてもらう内容との重複はなるべくないように気をつけましょう。

※ただし、あえて両方に盛り込むことで大学側に印象付けることもできるので、上手く使い分けられると吉です。

参考までに、いぐあなは下記のような流れにしました。

 

○将来の究極の夢:欧米の「結論から入る」ためのイントロとして 

○今の職場を選んだ理由となる学生時代の経験:質問文にもある自己紹介を兼ねて

○社会人経験を通じて見えた課題:社会の課題、職場の課題、自分の課題など

○短期的な目標:Sciences Poを修了後数年〜10年程度で実現したいこと、そのためにSciences Poで学ぶことが役立つこと

○長期的な目標:人生を通じて実現したいこと、そのためにSciences Poで学ぶことが役立つこと

○結論:私はとてもモチベーションが高く、目標もはっきりしており、社会人経験を授業で共有して互いに学びを深めることができる、ウンヌン

 

ひとまず書いてみる

何はともあれ、一通り書いてみましょう。

書いているうちに色んな課題が浮かんでくると思いますが、全て脇にメモとして残しながら、まずは全て書き上げることをオススメします。

 

いぐあなの場合は、ある週末に一気に書き上げました。

何度も書き直す

さて、ここからが本番です!

 

書いているうちに、そもそも話の流れを変えたい、具体的なエピソードがないなど、色んな課題が浮かんできたと思うので、一つ一つ対応していきましょう。

 

市販の参考書などを参考に、一つのパラグラフの長さ、単語選びまで含めて何度も何度も書き直します。

かなり根気のいる作業なので、気が滅入らないように息抜きをしつつ仕上げましょう。

 

ネイティブチェックを受ける

自分でも納得がいく内容になったら、ネイティブチェックを受けましょう。

頼む相手にもよりますが、話の流れなどの大局的な視点から、コンマ(,)の打ち方など細かな点まで、徹底的にチェックしてもらえる人に頼めるといいですね。

 

いぐあなの場合は、通っていた英会話スクールの英作文添削サービスを使いました。



だいぶ長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

 

Sciences Poの志望動機書は特にひねりのないストレートなものですし時間も十分ありますので、さほど気負わずにコツコツ取り組むことができるかと思います。

ちなみに、留学コンサルタント(や似たようなサービス)を使うと、上に書いたプロセスの一部や全部を手伝ってもらえます。

興味がある方は自分で調べて見てくださいね!