デュアルディグリープログラムとは
はじめまして。新メンバーの「こあら」です。簡単に自己紹介させていただきますと、学部時代は日本で経営学を勉強していました。大学卒業後は、会計業界で4年間ほど働き、キャリアチェンジを目論んで、パリ政治学院に進学することを決めました。現在、パリ政治学院ではPSIAのInternational Developmentに所属しています。私はアメリカ・ニューヨークのコロンビア大学とのデュアルディグリープログラム(二重学位プログラム)に所属しているので、1年目はパリ政治学院で、2年目はコロンビア大学で過ごす予定です。
デュアルディグリープログラムとは
デュアルディグリープログラムとは、1年間をパリ政治学院で、残りの期間をその他の大学院で過ごすことにより、それぞれの大学から独立した学位を授与されるシステムです。(私の場合は、国際開発修士と国際関係修士です)。デュアルディグリープログラムの提携校は様々で、一例ですが以下のような大学と二重学位プログラムを行っています。提携校の全リストはこちらで確認できます。
(例)
北京大学(中国)
東京大学(日本)
ロンドン政治経済大学(英国)
サンクトガレン大学(スイス)
コロンビア大学(米国)
シンガポール大学(シンガポール)
トロント大学(カナダ)
HECパリ(フランス)
デュアルディグリープログラムの実態
受験談
多くの二重学位プログラムでは、パリ政治学院の応募と同時に二重学位プログラムに応募することとなります*。具体的には、応募段階で第一希望を二重学位プログラム、第二希望でパリ政治学院の通常のプログラムに応募することで、仮に二重学位プログラムに不合格となってしまった場合でも、パリ政治学院2年間のプログラムは別途選考されることになります。この場合、志望理由書はそれぞれ別々に提出する必要があります。両方合格すると、どちらにするのかというのを入学前までに決断し、事務局に連絡する必要があります。
*イタリアのボッコーニ大学など、一部のプログラムではパリ政治学院に入学した後に応募できるものもあるようです
人数規模
私が所属しているコロンビア大学との二重学位プログラムは、本年度は10人弱でした。(事務局の人から非公式にちらっと聞いた話では、毎年同じような人数で推移しているとのこと。) プログラムメイトは、アジア、北米、ヨーロッパからと様々な地域からの学生で構成されています。先日、二重学位プログラムの学生用のレセプションに参加してきたのですが、LSEとキングスカレッジの人数(各20人位)が多めに感じました。逆にジョージタウン大学や東京大学との二重学位プログラムの学生は、あまり見かけませんでした。
メリット・デメリット
一番のメリットは二つの大学院に所属することで、より多くの経験が詰めることだと思います。ヨーロッパとアメリカ大陸の両方で学ぶことで、様々な考え方を身に着けることができると考えています。また、プログラムの人数が比較的少なく、同じ授業を受けることが多いので、プログラムメイトと仲良くなれます。私の場合は、悩みを相談したり、息抜きに一杯飲んだりと、程よい関係を作ることができました。
一方で、一年という期間は短いので、パリに慣れてきたと思ったら、「もう移動!?」という感じになってしまいます。私の場合は、パリに来てからフランス語を始めたので、全然しゃべれないままアメリカに行くことになってしまいそうです。また、私の所属するデュアルディグリーは、卒業要件が厳しく、卒業までに取らなければいけない科目が細かく決まっています。したがって、自由にとれる授業が限られてしまうという欠点があります。基本的には科目免除ができないため、私の友人は学部時代に経済学を専攻したにもかかわらず、ミクロ経済学入門をとらされていました。。。
ではでは