ぷらんくとんのインターン生活(NGOの場合)

みなさん、こんばんは。

ぺんぎんと同じく、3セメスター目はインターンシップをしていたぷらんくとんです。国際機関@パリで働いていたぺんぎんと違い、フランス国外のNGOでインターンをしてきました。 

具体的には、ブリュッセルにある人権系ネットワークNGOで4カ月弱、リサーチ・アシスタントとして働きました。ブリュッセルはEUの実質的首都で、EU政治に物申したいアドボカシー団体が多く集まっています。私が働いた団体もそのうちの一つでした。 

インターンを終えての満足度は200%くらい!・・・ですが、インターンを探して始めるまでに苦労したので、今回はその辺を中心にお伝えしたいと思います。

 

 学校からのサポートはほぼ皆無

 ぺんぎんの投稿からもわかるかと思いますが、プログラムの一環とはいえ、学校のサポートはほぼありません。自分でみつけて、自分で応募するというのが原則です。 

PSIAの場合、多くは国際機関や政府関連機関、国際NGO/シンクタンクを志望しています。下の図でみると、志望度・情報量は青色>緑色>白色の順です。

 

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欧米圏の学生は比較的抵抗なく自国に帰ってインターンをしているようでしたが、アジア圏の学生は、できればヨーロッパで就業経験をつみたい、という想いで来ている学生も多く、「まずはパリの国際機関やNGOをあたってみて、難しかったら、バンコクの国際機関(地域事務所)やNGO、それでもなかったら母国」という会話をよく耳にしました。(もちろん初めから母国の機関やフィールドオフィスを志望している場合もあります)

ただ、フランス語が堪能でない学生にとって国際機関以外でパリに残ることは難しく、また最終的に良いオファーを別の国でもらったなどで、半数以上はフランス国外でインターンしていたように思います(親しいアジア系の同級生達は、パリ4人、ベルギー2人、バンコク2人、オランダ1人、ジュネーブ1人、韓国1人、香港1人といった具合です)。

ぷらんくとんは、上の図の白色部分にあるローカルなNGOで経験を積みたい(欧州の市民社会のあり方を学びたい)と思っていたので、情報も少なく、また、分野的にローカル言語を使えないというハンデもあり、当初は応募先をみつけることに苦労をしました。

そこで、キャリアセンターに相談にいったところ、アカデミック・アドバイザーに相談をしに行けと言われ、アカデミック・アドバイザーに相談にいくと、希望機関がどこかはっきりしていないと助けられないと言われて、「希望機関がはっきりしてたらそもそも相談に来てないわ」と頭に来たのは今ではいい思い出です。

また、ローカルなNGOで探していると伝えたところ、多くの学生は大手のNGO(青色部分)でインターンすることが多い、そういう人は珍しい(すなわち助けられません)とバッサリ言われました。

結局、緑色部分の「地域統合体(EU)関連NGO」に狙いをシフトし、ネットでみつけたNGOからオファーをもらいました。

ただ、パリ政治学院にいることが無意味だということではなく、CVを送って返信をもらえたのは、パリ政治学院のヨーロッパ内でのブランド力・信用力の高さのおかげだと思います。

 また、私のように分野を限定したり、ローカルな仕事にこだわらなければ、インターンの情報量・早さは名門校ならではです。アカデミック・アドバイザーからは1週間に510通ほどインターン関連のメールが届き、学生のFacebookページではインターンの情報が頻繁にシェアされます(例えば、自分の勤務期間が終わるので後任者を募集している等)。こういう生の情報は外部からアクセスすることは難しいので、これはパリ政治学院で学ぶ大きなメリットだと思います。また、OECDに関しては、学内での選考があり、それを通るとOECDでの選考はなくインターンのオファーをもらえる、というルートも用意されています。

 

VISAの問題

 私が働いたのはスタッフ10人の小規模なNGOだったので、選考は書類審査と担当者との電話インタビューのみでした。ただ、正式なオファーの前に、「そういえば、ブリュッセルで働けるの?ヨーロッパ国内からしかインターンを受け入れたことがないからわからない」といわれました。

というのも、ヨーロッパ内ではThird Country National(略称TCN。第三国民って日本語で書くと微妙ですね)かどうか(シェンゲン加盟国の国籍を持っているかどうか)で法的地位が大きく変わります。TCNは、無給インターンであっても90日以上であれば労働VISAを取り直し、加えて労働許可を取得する必要がありました。(学校の単位取得要件は14週間以上なので、1週間オーバーです。)

学生内では、既にシェンゲン域内に居住しているから要らない、だとか、一度途中でフランスに帰ってくればいい、という噂もありましがた、正式にはきちんと取得する必要があります。

私の場合は、最後の一週間をパリからリモートで働く、という手段をとったのでこの問題はクリアできましたが、これ以外にも、フランスでの滞在許可の更新(更新のタイミングがフランス外でのインターン期間と重なる)、引っ越し、新しい家探し、、等々、パリ以外でのインターンは面倒くさい手続きが盛り沢山でした。

 

インターンシップの満足度

ただ、ベルギーでインターンできたことはとても満足しています。

もともと志望していたローカルなNGOではありませんでしたが、それ以外の志望ポイント(ヨーロッパ内の人種差別について取り組んでいる団体、職員数1012人程度、リサーチ職)を満たすポジションがみつかり、勤務自体も想像以上の学びがありました。最終的にはローカルなNGOで働くより、よい経験ができたと思います。

人種差別に関するレポートの編集や移民を対象としたアンケート調査の実施・分析に携わったのですが、各国の団体や研究者と直接関わることができました。市民社会における考え方や問題解決のアプローチを学びながらも、ブリュッセルでEUの超国家レベル・国家間レベルの政策形成をかいま見ることができたのは、今後のキャリアを考える上で実りある経験でした。

また、ブリュッセルの公式言語はフランス語とオランダ語ですが、”EU Bubble”の中にいる限りは英語だけで生きていけるので、ローカル言語が就労レベルにないけれど大陸ヨーロッパで働きたい、という人には、ブリュッセルはオススメです。

そして、最後に、ヨーロッパ中から集まった多様なバックグランドを持った同僚と共に働けたことは、純粋に刺激的で楽しかったです。そういう点でも、ヨーロッパの大学院を選んでよかったなと思います。


(ぷらんくとん)