パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

らっこの就活

こんにちは。PSIAのHuman Rights and Humanitarian Action卒のらっこです。

今回は、SCPO卒業後の就活について話したいと思います。

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結論から言いますと卒業後は日本に帰国し、今は政府系の機関で人道支援の分野で働いています。この職場では私が一番新人なので、コピーをとったりすることも多々ありますが、非常に歴史のある組織の中で頭キレキレの上司にも恵まれ毎日が勉強です。

正直、卒業後は、ヨーロッパ、中東またはアフリカでインターンシップをしたいなと思いましたし、上記の地域での就職を夢見ていた時もありました。しかし、卒業にあわせて奨学金の支給が終わり金銭的に残るのが難しくなるため諦めて日本に帰国することにしました。

 

就活は、就活解禁となった3月ごろからなんとな〜くやっていた程度でした。マイナビとリクナビには登録しておき、興味のある会社にはエントリーする。でも、Sciences Poの課題との兼ね合いで全ての興味のある会社にはエントリーシートを送れませんでした。なぜかというと4月・5月がエントリーシートの締め切りが集中しますが、それはSciences Poの課題の締め切りと丸被り。きちんと卒業する方が重要なので課題を優先するとやはりエントリーシートは後回しになります。結果としてエントリーシートを送れたのは数社でした。オンラインで提出できるものばかりではなく、紙で提出するのも結構ありました。印刷し記入しパリから日本の会社に送付する作業はえらい時間がかかります。。。(←この紙での作業を要する日本の就活はあほらしいです。誰か変えてください。笑)

しかも、頑張ってエントリーシートを送ったところからは、残念な結果がメールで送られてくる始末。6月頃には最後のパリをエンジョイしようという想いが強くなり、就活はかなり諦めモードに入っていました。

 

日本に帰国したのは、卒業式に参加したのもあって7月中旬。ここからが、私の本気の就活開始時期だったと思います。帰ってきてからは、主に帰国生向けの会社説明会やフォーラムに参加しました。その中で、らっこの専門の人権・人道支援に少しでも関係のある仕事に応募をし、面接をこなしていきました。私は、大学卒業後すぐに大学院に進学したので、日本での就活経験はなく試行錯誤の日々でした。

その中で、ある企業の方に海外志向が高すぎてうちには合わないとのコメントをいただきました。この企業は、日本企業の中でもグローバル企業と大々的に謳っているところだったので、国際性の高さが評価されないことに落胆というより驚きでした。

そして、あるNGOの方には即戦力になる人を求めているとの率直なコメントをいただいたりしました。このNGOや他の多くのNGOの場合、スタッフの教育に予算をあてる余裕がないため、すでに就業経験が数年間あって即戦力になる人を求めます。私はインターンシップ等の経験があっても、日本のオフィスで働いた経験がありません。試用期間ありのオファー(その期間は無給)はいただきましたが、正式な雇用には繋がらないだろうと判断し断念しました。

 

最終的には、政府系の機関から9月中旬に採用してもらいその翌週から働き始めました。帰国したのが7月中旬なので私の実働の就活期間は2ヶ月間でした。比較的短い就活期間かもしれませんが、上記に書いたとおり色々とスムーズには進みませんでした。

冒頭でも少し書きましたが、本当は海外で人権や人道支援の分野で働きたかったです。しかし、人権・人道支援の分野や他の国際協力の分野では、最低でも2年間の就業経験がマストなので、就業経験ゼロのまま大学院に進学した私は、ほとんどの仕事の応募要件に満たないのです。敗北感を感じながら日本に帰国した事実も否めないですが、今は日本で働いてよかったと思っています。

2年後には、人権・人道支援の分野のフィールドでの仕事に就けるよう、今は色々なスキルを磨いていく時期かと思っています。

 (らっこ)