パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

パリ国際大学都市とは

こんにちは。こあらです。今回は私が住んでいるパリ政治学院の多くの留学生が住んでいるパリ国際大学都市(通称:シテウニベルシテ)について紹介します。

 

パリ国際大学都市は、パリの南に位置する大学院生または研究者用の40もの寮の集合体です。寮の多くは国の援助を受けて設立されていて、日本館、アメリカ館、ベルギー館、アルゼンチン館、スペイン館、モロッコ館、インド館などそれぞれの国の名前の館が建っています。

 

<中心となる国際館> 学食やジムが入っています。

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ざっとメリットを書くと以下のような感じになるかと思います

 1. 手続きが楽

パリでの家探しはとても大変と聞きます。特に外国人が部屋を探す場合は、保証人を探したり、ネットの契約だったり、アロカシオン(学生住宅補助)の申し込みをしたり、いろいろと煩雑な手続をしなければなりません。パリ国際大学都市では、水道や電気、ネットが揃っているし、入居手続きもパリ国際大学都市内で済むことも多いので、とても便利です。

 2.値段が安い

パリ国際大学都市は、とにかく家賃が安いです。広さ大体11から18平方メートル程度の個室で、一ヶ月あたり約400-550ユーロの間で値段が設定されています。アロカシオンの申し込みが可能なので、さらに安くなる場合もあります。こあらの知人は、アフリカ館に住んでいるのですが、アロカシオン適用後の値段で300ユーロ以下で済んでいました。私も450ユーロほどでした!

3. 友達ができやすい

パリ国際大学都市にはシアンスポの学生がかなり住んでいます。学校で、どこに住んでるの?と聞かれて「シテウニベルシテだよ!」と答えると、しばしば「え!?私もシテウニベルシテなんだけど、何館!?」みたいな話になったりします。ちなみに、私の住む館にも同じコースメイトが二人住んでいます。なので前学期は試験勉強を一緒にしたりしていました。

 

ここまで読んだ読者の方はきっと「私もシテウニベルシテに住みたい!」と思ってくださったと信じて、入居申し込み方法について書きたいと思います。日本人の方は基本的に日本館を通じた応募になります。したがって、基本的には日本館に応募し、無事入居許可が下りた方が日本館に住めることになります。

但し、ブラサージュという制度があり、日本館以外にも住む可能性がありますが、ブラサージュに選ばれるかどうかは不明ですし、選ばれた場合でもどこの館に住むことになるかまでは1年目は選ぶことができません。

1. まずホームページをチェック

入居者は正規居住者と一時滞在者の2つに分かれますが、ここでは日本人の正規居住者(学生枠)の申し込みプロセスについて書こうと思います。

http://maisondujapon.org/category.html

 *基本的には1年に1回の申し込みなので、時期を逃さないようにしてくださいね!

 

2. 申込書類

まずシテウニベルシテでの申し込みをオンラインでした後に、日本館に入居応募の旨をメールで伝えます。さらに、下記の書類を日本館に郵送で送る必要があります。2017年度の申し込みの要項は以下のとおりでした。推薦状や自己アピールなど、意外と時間のかかるものも多いので、早め早めに動くことをお勧めします!なお、大学の学部生は申し込むことができません。現在は、大学院生(修士、博士いずれでも可)のみを対象にしているとのことです。

 

(a) パスポートのコピー

(b) フランスの研究・教育機関(または指導教授)の受け入れ証明書

(c) 奨学金の証明書(あれば)

(d) 日本の最終学歴の修了証明書

(e) 日本の指導教員の推薦状

(f) 履歴書+自己アピール文(両者とも特に指定書式なし)

(g) これまでの研究内容とこれからの研究計画

 

なお、倍率は不明ですが、非公式情報だと4倍?という噂です。また、学問分野によってその倍率も変わるみたいです。

 

<シテウニベルシテの本館付属図書館>

夜10時までやっているのは嬉しいです!

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