パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

就活についてーぷらんくとんの場合

こんにちは、ぷらんくとんです。

執筆陣のうち、ぺんぎん、いぐあな、しゃちとぷらんくとんは6月末に無事修士課程を修了し、新しい生活を始めています。今回は、修了後の進路について少し書きたいと思います。

 

ぷらんくとんの場合は、

6月 修了式

7月 帰国、就活

8月 引き続き就活、内定

9月 都内のNPOで勤務開始 

というスケジュールでようやく無職生活に終止符を打ちました。

 

早い段階から日本で働くことは決めていましたが、自分が受ける会社・団体で働いている人に直接会って話を聞きたかったことや、もともと検討していた業界にそもそもスカイプ面接の選択肢がなかったことから、本格的に就活を開始したのは帰国後です。(希望する業界の会社・団体が来ていなかったので、ロンドンキャリアフォーラムにも行っていません。)

 

帰国後の就活では、紆余曲折を経て、落ち着くべきところに落ち着いたなあと思います。

狭い業界なので具体的な就職先は記載しませんが、日本における多文化共生や国際協力に関わる仕事をしています。Sciences Poの修士号が正しく評価される団体で、修士課程で学んだ内容を活かすことができているな、と感じています。

 

(ただ、日本におけるSciences Poの一般的な知名度はとても低い、ということは改めて痛感しました。笑 特に、民間企業や大手転職エージェントでの知名度はゼロに近かった。。。)

 

仕事をする上では、具体的なスキルが活きているというよりは、二年間で培った「ものの見方」だとか「考え方」が活きているな、と思います。

 

例えば、Human Right(Thematic Concentration)で学んだ「権利に基づくアプローチ」は実際に多文化共生を考える上でのアプローチに繋がり、インターンを通じて体感した市民社会の力はローカルなアクターとの協業を重視する姿勢に繋がっています。European Studies(Regional Concentration)で学び、実際に肌で感じた欧州の先行事例も、日本の問題を考える上でとても役に立っています。

 

あとは、Sciences Poで得たAcademicとPractitioner双方を重視する感覚も、問題にアプローチする上での選択肢を増やしてくれています。

 

在籍当時はSciences Poの広く浅いカリキュラムや施設的なしょぼさに色々と文句もありましたが、国内の修士課程や日本で仕事を続けていただけでは得られなかった学びだったと思います。そして、学校の外、パリという街から学んだこともとても多かった!2年間の大学院生活を経て、Sciences Poを選んでよかったな心から思います。

 

(ぷらんくとん)