ヨーロッパならでは、と感じること

こんにちは、ぷらんくとんです。

今日は、Sciences Poで、ああヨーロッパ(orフランス)ならではだなあ、と思うことをつらつらと綴ってみようと思います。今回の投稿は、主にぷらんくとんの個人的な感想に基づいています。必ずしもほかのメンバーも同じように感じているのは限りまぜんので、その点ご承知おきいただければ。

 

1)多様なバックグラウンド

とにかくたくさんの国から学生が集まっています。アメリカと比べても学生の国籍には多様性があるといってもいいかもしれません。歴史的つながりのある国々(マグレブなどのフランコフォン諸国)以外にも、ヨーロッパ中から学生が学びに来ています。

 

特にEU内は交換留学やダブルディグリーの制度が積極的・戦略的に推進されており、今学期はパリ、来学期はベルリンなの、もしくはロンドンなの、なんて学生が多く在籍しています。

 

また、国際情勢の話になると、関係する学生が最低1人はクラスにいるので、実体験に基づく話を聞くことができます。例えばクリミア半島の話をウクライナ人から、シリア情勢をシリア人から聞いたり、同じクラスにイスラエル人とパレスチナ人が席を並べていたりします。

  

2)歴史の連続性

教授が、ナポレオン時代のフランスを”We"と呼んでいた時には、おお、と思いました。当たり前といえば当たり前なのですが、21世紀の学問の多くが西欧の経験をベースにしていることを考えると、やはり「本場」で勉強をしている感があります。

 

難民や移民などの現代社会の問題も、過去の植民地主義と切っても切れない関係ですから、その当事者であるヨーロッパだからこその立場やジレンマを(この様々な問題が表面化している難しいタイミングで)ヨーロッパの側から学ぶことができるのは得難い経験だと感じます。

 

また、歴史の蓄積という観念でいえば、もちろん専攻によりますが、私が受けた授業では、歴史的な背景が非常に重視されていると感じました。例えば、課題文献に古典的な文献が多く出されたり(クラウセヴィッツの「戦争論」や、カント、ヒューム等の原文)、哲学的な要素が強い授業も多く、アメリカからの交換留学生の経験を聞くところによると、これも欧州ならではなのかな、と思っています。

 

 3)ヨーロッパならではの視点

 昨年のトランプ当選を受け、Sciences Poでも多くの関連イベントが開催されていました。わたしはヨーロッパ各国の外相経験者(且つ、現Sciences Po教授陣)5名のディスカッションを聴きにいったのですが、中東情勢に関して、

「もしアメリカが手を引くならば、歴史的にも利害関係のあるヨーロッパが、今こそアイデンティティを一つにして、プレゼンスを示していくべきだ」と、イタリア元外相が熱弁をふるい、拍手喝采を浴びていたことが、非常に印象に残っています。

 

日本のメディアを通して中東情勢をみると、そのあまりの泥沼化に更なる介入には疑問符がつきますが、やはりヨーロッパからみると、経済的な要因以外にも、地理的(対ロシアや難民問題)や歴史的(ヨーロッパのプレゼンスやプライド)という意味で「譲れない」。

 

陸続きであり当事者であるヨーロッパならではの視点を、直接肌で感じることができるのは、現在の国際情勢を理解する上で、とても重要なことだと感じています。

  

と、なんだか固めな話になってしまいましたが、その他には、ああ、やっぱりフランスって階級社会なんだな、とか、豊かな歴史があるからこそ、変わることが難しいんだな、とか日々の生活からしみじみ感じることも多いです。

 

あとは、日本にいるときには「欧米」と一くくりに考えていたけれど、「欧州」と「米国」どころか、「欧州」の中でもこんなにも違うのか!と、各国の学生と話していると気付くことができるのも、ヨーロッパならではでしょうか。

  

留学を考えるとき、まずはアメリカが頭に浮かぶ方も多いと思いますが、ヨーロッパではまた違った視点で学ぶことができるので、ぜひ検討候補に加えてもらえたらいいなあ、と思います。

 

(ぷらんくとん)