パリ大学院生活 at SciencesPo

フランス・パリ政治学院(通称SciencesPo)に在籍する大学院生のブログです!

学部の紹介

 こんにちわ。ぷらんくとんです。

パリは青空が広がっていています。もうすっかり春ですね。

 

今回は、そもそもSciencesPoにはどんな学部があるの?

ということをざっくりとお伝えしたいと思います。

 

実は私自身もよくわかっていない部分があるので、(だって、HPが分かりづらい、、ぶつぶつ)がんばって調べていきたいと思います。

 

ただ、まずはSciencesPoの大まかな構成から。

1.SciencesPo College 学士課程 Bachelor(3年間)

2.Graduate Schools 修士課程 Master(2年間)

3.Doctoral School 博士課程 PhD

 

また、修士課程では、この他それぞれの学部に

 

・社会人経験者向けの1年間の修士課程

・他大学とのDual Degree

 

もありますが、わたしたちは全員、2の2年間の修士課程(きりんさんの場合は、そこに1年間留学中)に在籍していますので、このエントリーではこちらの修士について書いていこうと思います。

 

1年コースやDual Degreeに関しては今後の投稿で紹介していけたらと思います。



それでは、具体的に大学院の学部をみていきましょう。

 

Graduate Schools(修士課程/Master・2年間)

わたしたちの在籍する修士課程は、7つのスクール(学部)にわかれています。

 

Sciences Po自体の歴史は長いですが、この形になったのは、国際化が進められたデコワン校長時代(1997年~2012年)と比較的最近です。更にその後も各学部内でコースの再編が行われています。

 

ちなみに、スクール間の関わりはあまりなく、例えばいぐあなさんと私は授業の合間にカフェテリアや図書館で顔を合わせるか、各セメスターに1コマある大講義の全学共通科目で一緒になるくらいです。

 

School of Public Affairs(公共政策)

学科によっては英語のみで卒業可。Sciences Poを代表する学部。主にMaster in Public Policy と Master in European Affairs の2つの課程があります。

いぐあな在籍中。

 

Paris School of International Affairs (国際関係)

通称:PSIA、英語での卒業可。一番留学生の多い学部です。

8つのコースにわかれており、更に各学生は2つの専門分野を選んで学んでいます。一つの授業が複数のコースにまたがっていたりするので、コース間の垣根は低いです。

ぺんぎん、きりん、ぷらくとん在籍中。

 

Law School(法学)

3課程。うち、Economic Lawは英語コースで、日本のLaw Schooと比べて、国際的な感じがします。

 

Urban School(都市学)

3課程。すべてフランス語。

しゃち在籍中。

 

School of Management and Innovation(経営管理)

6課程。英語のみの授業もあるようですが、基本的にはフランス語。社会人経験者を多く受け入れています。内容的にはMBAに近そう。

 

School of Journalism(ジャーナリズム)

すべてフランス語。

 

Doctoral School

日本でいう博士前期課程(上記の学部と違って修士論文が必要)。博士後期過程とセットになっています。



おまけ)

ちなみに、日本人の留学生は、最初のエントリーでぺんぎんさんが書いていたように、学士課程に交換留学で来ている学生が多いため、こちらについても少し紹介したいと思います。


SciencesPo College(学士課程/Bachelor・3年間)

日本の学部(学士課程)に当たります。期間は4年間ではなく、3年間。ただ、どちらかというと学士3年(教養課程)+修士2年(専門課程)の計5年間が一つの課程としてセットになっているイメージです。

 

この学士課程、SciencesPoでは最初の2年は7つあるキャンパスのいずれかで過ごし、最後の1年は協定先の海外大学に留学またはインターン、というシステムになっています。

 

7つのキャンパスは専攻する地域(例えばDijon Campusは西欧・東欧、Le Havreはアジア等)によってわかれており、詳しくは以下の通りです。

 

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Our Campus:http://www.sciencespo.fr/en/about/our-campuses

 

この3年間を経て、より専門的なMasterに進みます。

 

学士課程への交換留学生活については、こちらの専用ページでも詳しく説明されているので、ぜひ参考にしてみてください。

http://college.sciences-po.fr/siteparis/etudiants-echange

 

ちなみに、学部の構成については以下のページに詳しく載っています。

SciencesPo全体:

http://www.sciencespo.fr/en/education/education-glance

修士課程:http://master.sciences-po.fr/en/node/14

 

どうでしたでしょうか。

私たちが所属する各学部については、

今後の投稿で詳しく紹介していけたらと思います!

 

(ぷらんくとん)




なぜSciences Po?④(修士課程・就業経験なし・ぺんぎんの場合)

こんにちは。

なぜSciences Po第4弾!

今回は、わたくしぺんぎんがSciences Poを選んだ理由を、つらつらと書きたいと思います。

 

バックグラウンド

関西の大学で、法学部の学生でした。

授業は日本法がメインでしたが、元から国際機関で働きたいという希望があったので、国際法や国際政治学を受講したり、また他学部の授業でイスラエル・パレスチナ問題の授業などをとったりしていました。でも、実はあんまり法律にも政治にも興味がなかったのが本音。

 

なんで大学院に?しかも海外?

日本の文系にとって、大学院進学の道はまだまだ主流じゃないですよね。自分が一般就職や公務員試験ではなく、大学院進学を選んだのは、留学中での感じたことがきっかけです。

 

交換留学でスイスに半年間留学していたのですが、そこで出会った留学生の多くが修士の学生でした。しかもスイスは多言語国家なので3言語以上を平気で操るスイス人にたくさん出会い、ヨーロッパ中から集まってくる多言語を操る学生たちに圧倒されました。

 

「海外で闘っていくには、文系でも修士号がなきゃダメだし、英語だけじゃダメなんだ」

 

と突然感化されてしまい、留学から帰国した時から海外大学院を探し始めました。

 

なぜフランス?

さて、大学院に行くことを決めた。どこへ行こうか。

インターネットで調べたり、留学エージェントの海外大学院説明会などに参加したりして、情報収集しました。

 

考えたのはこんなこと。

・英語以外の言語も話せる環境に行きたい!

・国際機関で使われているフランス語をもっと話せるようになりたい!

・あわよくば、フランス語で専門を勉強したい!

・国際関係を学ぶなら、国が密集してるヨーロッパの方が面白いでしょ!

・国際機関の本部がたくさんあるヨーロッパの方が面白そう!

・アメリカの学費が高すぎる…

・せっかく修士課程に進むなら、イギリスのような1年間ではなく、2年間の修士課程に進みたかった。

 

ということで、フランスとスイスが最終候補に残りました。この2つでは特に強い希望はなかったので、出願の時はSciences PoとThe Graduate Institute Genevaの2つを出願しました。

 

でも、ホームページの説明を読んだだけの印象で「Sciences Poの方が面白そうだなあ」と思ってはいたので、一応Sciences Poが第1希望でした!

 

そして最終的に、受け入れてくれたのがSciences Poだったので、今に至るという感じです。

 

結果的には、交換留学で行ったスイスではなく、フランスで生活することで、フランスとスイスのいいところ・悪いところを知ることができてよかったなあと満足しています!

 

あとは、やっぱりジュネーブよりもパリのほうが日本からのアクセスがいいというのも、長期間暮らす際には重要な点だなと感じています(2017年3月現在、日本からジュネーブへの直行便はありません)。

 

こうして文字に書き起こすと、なんだかふわっとした理由ばっかりだなあと思うのですが、この選択に後悔はないので良しとしましょう笑

 

ではまた。

 

(ぺんぎん)

 

なぜSciences Po?③(社会人経験あり、ぷらんくとんの場合)

こんにちは。

なぜSciences Po? 第3弾 ぷらんくとんの場合 です。

 

プロフィール:

・大学を卒業後、5年半民間企業で勤務

・退職して2年間の修士課程に在学中

 

通常は複数校に出願することが多いと思うのですが、わたしの場合は、Sciences Poにのみ出願しました。退路を断ちたいタイプ、というのもあるのですが、絞り込んでいった結果、Sciences Poしか残らなかった、ことが一番の理由です。

 

Sciences Poを選んだ理由は、大きくわけると以下の2点です。

・多様な価値観、人との出会い

・勉学以外のフランス(パリ)から得られるメリット

 

キャリアチェンジのための修士号取得ではあるのですが、次のステップのための一歩というよりは、私の場合、「進んでいる道が正しいのか、少し立ち止まって冷静に考えてみよう」、という要素が強い留学です。

 

ただ、こういう人は非常に少数で、国際機関に入りたい、将来この分野に携わりたい、といった比較的明確なビジョンをもって勉強をしている同級生がほとんどですので、ああ、こういう視点もあるんだな、程度に読んでいただければと思います。

 

退職をして勉強をし直すと決めてから、具体的には以下の観点で学校をリサーチ、絞り込みました。

 

多角的な視点を学ぶことができる

幼少時代をアジアで過ごしたこと、アメリカのカリキュラムを採用している高校に通っていたことから、第3の視点として、ヨーロッパの視点を持ちたい、と思ったことが一つ。また、最終的には日本をとりまくアジアの国際関係に興味があるので、ヨーロッパの事例から学びたい(かつ、アジアから少し距離をおいて客観的な視点を取り戻したい)と思ったためヨーロッパの大学院に絞りました。

 ⇒ヨーロッパ

 

+αの言語が習得できる

会社を退職する(年齢的なことを考えると、ある程度のリスクをとる)ため、保険は多いに越したことはないな、、と現実的なことも考えました。文系の修士号は、いわゆる国家資格と違って、ふわふわしていがちです。目にみえるスキルとして、もうひと言語習得できるような環境が望ましい(ずぼらなので、その環境に押し込まれないと勉強しない)、ということで

 ⇒イギリス以外のヨーロッパ

 

ある程度のレベル・知名度があり、英語で勉強することができる

とはいえ、現時点では英語(と日本語)以外で学ぶことは難しいので、イギリス以外のヨーロッパで英語を使って卒業までできることが必要条件でした。

かつ、せっかく仕事をやめてまで勉強をし直すので、やはり質の高い教育、知名度、ネットワークのある大学院で学びたい。(Sciences Poは日本では知名度が低いですが、フランスでのプレゼンスは非常に高いです、これはまた別のエントリーで。)

 ⇒Sciences PoかGraduate Institute Geneva(スイス)か


カリキュラム・都市型キャンパス

更に、開発学などの特定の分野というよりは、より大きな視点で多角的に国際関係を学びたい、キャンパス外でも様々な刺激を受けられるような環境に身を置きたい、という想いもありました。

特に、個人的に都市は大きな教育装置だと思っているので、住むことで色々な政治情勢や最先端の考えに触れることができる、そういう意味で、パリのど真ん中にあるSciences Poはとても魅力的。

 ということで、

 ⇒Sciences Po

 

もちろんそれぞれデメリット(都市型キャンパスだと施設が貧弱など。。)もあるのですが、半年を経て、

 

Sciences Po を選んでよかったな、と思っています。

 

それぞれ期待していた通りの学びができていたり、それ以上、もしくは全く想像していなかった気付きがあったり、とても満足しています。

 

それに、この混沌とした世界情勢の中で、今、フランスで国際関係を学べることは、とても得難い体験だと思っています。

 

(ぷらんくとん)

なぜSciences Po?②(交換留学生・就労経験なし・きりんの場合)

 

こんにちは。PSIA International Securityに在籍中のきりんです。
私は他のメンバーの皆さんとは違い、日本の大学院から1年間の交換留学生としてSciences Poで勉強させてもらっています。

 


交換留学生ですが、授業は正規生と全く同じものを履修して、全く同じような生活をしています。
違うところといえば、コンセントレーション(注:PSIAの履修システムで自分の専門を2つ選ぶもの。詳しくはこちらを参照)・必修科目・単位数などの縛りがないところ。
好きな授業を好きなだけ取ることができるため、比較的自由です。

 

学部の交換留学とは異なるところもかなりあるので、私の投稿が少しでもSciences Po修士課程への交換留学・正規留学を考えている皆さんの参考になれば幸いです。

 

1)なぜ直接海外大学院にアプライせず、国内大学院から留学することにしたのか

「なぜSciences Po?」の前置きとして、この理由について触れておきたいと思います。
大学院受験時は官庁・シンクタンクへの就職を考えていたので、国内に根っこを残しておきたいという思いがありました。
というのは前向きな表立った理由ですが、匿名なのをいいことに後ろ向きな理由をあえて記すと、「海外大学院生活が自分にできる自信なんてない!」と思っていました。

 

学部時代に北米に留学していた頃に仲が良かった現地の大学院生たちは、それはもうものすごい過酷な生活をしていまして。学部生のTAやRAとして授業の準備に追われつつ、寝る間を惜しんでひたすら論文を書くような生活。今考えれば、彼らは5年制のドクターだったのでマスターの生活とはまた違うのですが、「私こんな環境でやっていけるのかな。。いややっていけない」と、お気楽な大学生だった私は思ってしまいました。

 

それでも「将来国際的な仕事に就きたい」という思いと「自分の専門性を伸ばして職業に生かしたい」という思いはあったので、「英語で授業が取れる日本の大学院に進学してまた留学しよう」と決意して、国内で大学院に進学しました。

 

しかしながら、いざ進学してみると国内大学院の生活も結構過酷だったのと(何ならSciences Poの授業よりヒイヒイ言っていた気がします)、修士1年の時に「やっぱり国際機関に行きたい」という気持ちが固まったことで、今となっては「初めからSciences Poに来ておけばよかったかも!」と思っています。笑
また、交換留学生は自由ですが、授業を頑張るも頑張らないも自分次第で縛りがなさすぎるので、時折根無し草のように思えて寂しく思うこともあります。。(勿論、頑張っています!)

 

ただ、勉強に対する真摯な姿勢が身についたのと、国内修士学生という身分のおかげで国際機関でのインターンや国際会議への出席、アフリカ留学や奨学金取得など、得難い経験をすることができたので、国内大学院を経たことも結果的には良かったのかな、と思っています。


2)なぜSciences Poにしたか

前置きが長くなりましたが、私がSciences Po PSIAに留学を決めた理由は「紛争研究・アフリカ地域研究の授業が多数開講されている」「フランス語を学ぶことができる」の2つです。

 

この2つは「(実務家として)政治制度構築や法整備支援などを通じ、アフリカ地域の平和構築と紛争予防に携わる」という私の将来の目標を実現しようとするときに、役立つのではないかと思っています。

 

紛争学(Conflict resolution, peacekeeping, conflict preventionなどを総称してこう呼ぶことにします)を学ぼうと考えたときには、植民地支配の名残からか、イギリス・フランスの大学院が上位の候補として上がってきます。正直、どちらの国に留学するべきかに関してはかなり迷いました。
その中で、私にとってSciences Poが決め手になった理由は「フランス語」です。
学部時代に英語圏に留学していたことから、今度は違う言葉の国に行きたいと思ったのが30%、アフリカの国際機関で働こうと思った時に、フランス語が少しでもできると職の幅がかなり広がることを知った、という理由が70%です。


本来、Sciences Po PSIAはコンセントレーションの縛りがあるので、紛争研究からもアフリカ地域研究からも各セメスター1つずつしか取れないのですが、交換留学生という立場を利用して、紛争・アフリカ関係の授業ばかりを9個履修しています。

 

Sciences Poは国際機関・国際NGO職員で紛争地で長年経験を積んだ実務家の先生が多く授業を開講しています。というのは話には聞いていたけど、実際に来てみると、本当に実務家の先生による、実際のケースに基づいた実用的な授業が多いです。これは、Sciences Po(というかPSIA)に来て良かったなあと思う理由の一番大きなものとなっています。

 

また、クラスの学生構成もとても多様です。アフリカ地域研究の授業では、多数のアフリカ諸国からの留学生と出会えます(今まで会ったアフリカの学生:コートジボワール・ケニア・ナイジェリア・ガーナ・モーリシャス・スーダン・南スーダン・南アフリカ・ボツワナなど。。)。
彼らは国から奨学金を貰って来ていたり、中央政府から留学に来ていたり、家がひたすらお金持ちだったり、難民だったりと、バックグラウンドも多様で、話していて価値観を揺さぶられることも多く本当に面白いです。

 

 

ただ、フランス語については、授業が全て英語・友達も留学生がほとんどということで、結果的にはそんなに上達していない気がします。せめてレジュメに書けるレベルになれるよう、残りの留学生活で頑張ります。。。!

 


それではまた。

 

(きりん)

 

なぜSciences Po?①

こんにちは!

いぐあなです。

 

私は今Sciences Poに留学しているわけですが、なぜSciences Poに留学することにしたのか、について紹介したいと思います。

 

日本でも「留学」という選択肢がどんどん広まっていて、留学したい気持ちは先にあるけど、どこの国が良いのか分からない、という人も多いのではないかと思います。

 

留学先を決める時に考えたことは、そのまま、留学中のモチベーションに繋がりますので、この記事を参考にしつつ、しっかりと考えてもらえれば嬉しいです!



私の場合は、留学先の国に求める条件を考えました。

 

【国の条件① アメリカ、イギリス以外の国】

私のいた業界では海外留学に行く人がある程度いるのですが、多くの人がアメリカかイギリスを選んでいました。

せっかく海外に行くのであれば、他の人と違う経験をして特殊な人材になりたいと考えたので、アメリカとイギリス以外の国に行くことを考えました。

 

さらに、アメリカとイギリスはどちらもアングロサクソン系の国でもあるので、オーストラリアやカナダなどもなるべく避け、違う価値観に浸ろうと決めました。



【国の条件② 英語以外が公用語】

せっかく海外に行くのであれば英語以外の言語も勉強したいと考えました。

 

日本に帰ってから仕事で使うことを考えると、海外でよく話されている言語か、アジアで使われる言語が良いと思い、候補としてフランス語、スペイン語、中国語などがあると考えました。



【国の条件③ 大学以外の経験を積める都市】

大学で勉強することはもちろん、大学以外で学ぶことも留学の醍醐味だと考えました。

その意味では、田舎よりも都市の方が様々な経験ができます。

 

都市では文化を始めその国の最新のトレンドに触れられますし、特にヨーロッパの大都市であれば国際機関やその関連イベントが開かれます。

むしろ大学でも、国際機関や企業で働いている人が授業をしたりしており、より実践的な内容を学べます。



上記の条件①〜③から、パリが一番の候補に挙がりました。

 

パリは、もちろん英米以外ですし【①】、フランス語が公用語で【②】、OECDやUNESCOがある大都市【③】だからです。



また、同時に、大学を選ぶ条件も同じように考えました。

 

【大学の条件A 公共政策】

MBA、技術経営や経済学など魅力のある分野はたくさんありますが、私の場合は、今後働きたい業界を考えて公共政策を勉強できる大学に行きたいと考えました。



【大学の条件B 英語100%で修了】

留学経験のなかった私は、まずは英語を身に付けたいと思い、英語で修了できる大学院を探しました。

(英語以外の言語は第二外国語として勉強するつもり。)



【大学の条件C 教授や同級生とのネットワーク】

国籍が多様で、先生からだけでなくクラスメートからも様々なことを学べることも重要な条件でした。

一部の大学ではその国の学生が多いことが多いので、外国人の割合の高い大学を探しました。

 

また、修了生の就職先などが多様で、修了後にも教授陣や同級生と国際的なネットワークを持ちたいと思っています。



この大学の条件からは、フランスだと、Sciences Po、パリ経済学校、トゥールーズ経済学校などの公共政策のコースが候補に挙がりました。

 

最終的には、

- グランゼコールであること

- 海外の大学院とも積極的に提携していること

- 選考が一番早く一番最初に合格が出たこと

などから、Sciences Poに進学することにしました。



いかがでしたでしょうか?

 

留学に求める条件は色々あると思いますが、この記事がその条件を考える参考になれば嬉しいです。

メンバー紹介!

みなさん、こんにちは。

前のポストからだいぶ日が空いてしまいました…!

現在のパリはというと、2月に入り少しずつ寒くなくなってきています。このまま春になってくれるといいんだけどなあ…

 

そして、このブログに早速新メンバーが加わってくれることになりました!様々なバックグラウンドからパリ政治学院に進学した5人でこれからこのブログをお届けしていきます。

 

ということで今回は、これからこのブログを書いていく5人の自己紹介をしたいと思います!各記事には、ここでご紹介するニックネームを載せておくので、どんな人が書いているのかも是非参考に記事を読んでみてください!

 

いぐあな

日本では理系で大学院まで進み、社会人を4年ほど経験しました。

仕事では、大学で勉強した以外のことを使うことが多かったので、次第に社会人として使いそうな事を体系的に勉強したいと思うようになり、今に至ります。

今は、英語の公共政策大学院でマネジメント、経済学、公共政策を中心に勉強しています。渡仏時点ではフランス語がほぼ初心者だったので、初心者レベルの授業で奮闘です!

 

しゃち

日本では法学部を卒業し、社会人を5年ほど経験しました。

シアンスポではフランス語で授業が行われるコースに在籍し、フランスやヨーロッパの都市政策を中心に勉強しています。フランスと日本では当然置かれている状況は異なるのですが、共通している課題も多く、フランスのことを勉強することで日本の課題が見えてくることもあります。

2年間を通じて物事を分析する力をより身に着けて帰国したいと考えています。

 

ぷらんくとん

新卒で5年半働いた会社を退職し、2年間の修士課程に在籍中です。

PSIAのInternational Securityで「ヨーロッパにおける個人と政治のあり方」をテーマに学んでいます。

アジアの某都市で育ち、大学時代の専攻は日本政治と中国政治、日系企業の文化にどっぷりつかって働いていたので、これまでとは異なった視点を学びたいと思い(日本・アジアではなく)フランスの大学院を選びました。

卒業後は、もう少し公的な分野にキャリアチェンジしたいなあ、と目論んでいます。

 

きりん

きりんです。学部時代はアフリカ地域政治と国際政治をやっていました。

卒業後は国内大学院で公共政策を学び、現在は大学院の協定留学でパリ政治学院に在籍しています!授業は英語です。。

 PSIA International Securityにてサブサハラアフリカの紛争予防、紛争解決と平和構築について勉強しています。ケニアとザンビアに計3ヶ月いました。

将来は国際機関職員としてアフリカに戻れたらいいなあと思っています。。

 

ぺんぎん

学部時代は法学部で、国内法とほんの少しの国際法を勉強していました。

学部を卒業した後、半年間のバイト生活を経て、パリの大学院にやってきました。学部時代にスイスにフランス語留学しましたが、授業をとるにはまだまだ…という感じです。

 PSIAのInternational Securityに所属して、国際人権法や難民関連、東アジア関連の授業などをとっています。また、課外活動としてSciencesPo Refugee Helpという難民支援サークルに所属しています。

将来は、アジアで難民の保護・第三国定住支援などに携わりたいと考えています!

 

これからこの5人で、パリでの生活やパリ政治学院の情報をお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願いします!

パリ政治学院という学校

今回は、私が通うパリ政治学院をご紹介します。

インターネットで「パリ政治学院」と調べても、あまり日本語での情報量は多くないですよね。出てくるのは、日本の大学の留学生体験記やWikipediaくらい。自分も、大学院調べをしていたときにとても困りました。なので、ここではどんな学校なのか、ご紹介します!

パリ政治学院は、パリのど真ん中に位置する社会科学系のグランゼコール(Grandes Écoles)の一つです。たくさんのフランス官僚や政治家、国際機関職員などを輩出していて、一昔前までは少数精鋭のエリート校だったそうです。その他いろいろについては、Wikipediaへ。正式名称は、Institut d'Études Politiques de Parisというらしいですが、学生ですらこの正式名称を知っている人は少ないでしょう。みんな普通はSciencesPo(しあんすぽ)と呼んでいます。

ここではWikipediaに載っていないことを書きましょう。まずは場所の話。

パリ政治学院は、フランス・パリのど真ん中にあります。サンジェルマン大通り沿いにあり、周りは高級ブティックやおしゃれなカフェが立ち並ぶ、まさに「パリ」といった感じの地区にあります。

そんな高級な地区にあるので、普通「大学」と言って思い浮かべるような広いお庭やキャンパスはありません。この地区にあるいくつかの建物に教室が散らばっていて、授業ごとに建物を行ったり来たりします。

メインの建物の入り口はこんな感じ。

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ビルですね。授業が始まると、この入り口の前が学生たちでごった返します。

次はここで学ぶ学生たちの話。

パリはもともと様々な人種・国籍の人たちが住んでいる都市ですが、パリ政治学院の建物に一歩入ると様々な言語が飛び交っています。正規学生、留学生、教授ともに、文字通り世界各国から来ていて、アジアからは中国、韓国、台湾、インドなどの学生を多く見かけます。日本からは、正規生よりも留学生の方が多く、東京大学や京都大学、一橋大学、慶応大学などからの留学生がいます。

パリ政治学院の修士課程にいるフランス人の多くは、学部生からそのまま進学する人が多く、当然ながらみんなとても優秀です。しかも、SciencesPoの学部生(3年間)は、3年目に必ず国外での留学・インターンをしなければならないので、第二外国語を流暢に操るフランス人もたくさんいます。ヨーロッパ人の多くにいえることですが、彼らは複数の言語を操るのは当たり前。お父さんがフランス人、お母さんがドイツ人、高校でロシア語を勉強して、中国に留学してたから、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・中国語が話せます、なんて人もそんなに珍しくはありません。恐るべし、そして羨ましヨーロッパ人。

そんな優秀な学生たちと、パリのど真ん中の高級地区で勉強するのは、刺激的でおしゃれで楽しいこともたくさん、不便でいらいらして困ることもたくさんです。それは、これから少しずつ見ていくことにしましょう。

 

(ぺんぎん)